蒸気機関車の運転は人間への負担が大きく、それにより重大な事故へと繋がり兼ねない事も起き、定刻通りの運行はそれこそ夢物語とさえ言われていた。
そのような中で、安全かつ正確な運行を行う運転士が居た。なぜそのような事が出来るのか、同僚がその秘密を探ると許可をされていない、自分の娘を一緒に乗せていたからだと分かる。それは、娘の笑顔を見るために、より安全運転を心がけただけではなく、娘が運行面での補助をしていたからでもあった。
それが知れ渡ると、同じように娘を乗せる運転士も現れるが、やはり子供を乗せるのは良くないということで、変わりに娘を模した少女の人形を、お守りとして置くようになる。しかしそれでは補助の役割を果たせなく、運転士の負担は元に戻ってしまった。
そこで補助機能もある人形、レイルロオドの開発が進められる。運行機能だけなら人形の大きさで作れるものの、更に整備まで兼ねようとすると大人の体型にしなければ収まらず、それでは娘を模したお守りとしての効果を期待出来なく、精神的な支えを失うことから、運転士達から反対意見が出される。
そう言った現場と技術屋、双方の意見を集約した結果、お守りとしての効果も期待して小さく作られた運転体と、整備が出来、運転台に居たとしても邪魔にならない大きさとした整備体の二体に分けた。また、運転体は小さく歩行が遅いことから、収納できる乗務鞄も同時に開発された。
レイルロオドが運転体と整備体の2体があり、少女の姿をしているのは、このような開発経過によるものからであった。
夕登:以上、「まいてつ」のレイルロオドの存在理由として、勝手に妄想しました。 沙樹由:ここまで妄想するとは思いませんでした。 夕登:現実世界の列車がレイルロオド無しで運行しているからなぁ、存在理由を考えたくなった。 沙樹由:結果が「お守り」ですか。 夕登:仕方なくあの小ささなんだよ、まあ、大人のレイルロオドが居るかもしれないけど(笑) 沙樹由:結構謎ですよね。 夕登:鉄道復興がメインの話だからか、レイルロオドについてはそんなに語られないんだよね。Q&Aによると秘中の秘らしい。 沙樹由:なんだが怪しいですね。 夕登:まあ、可愛いからいいんだよ(笑)